2021年12月15日水曜日

bangflat DDC/DAC製品のご説明

bangflatの平坂久門と申します.

この度コミケ99にて当社のDDC/DACを頒布いたします.
  日付   2021年12月31日(金) 東地区 テ-40b  東5ホール
  サークル名    bangflat
お立ち寄りいただけますとありがたいです.

ここでは製品紹介をさせていただきます.

コミケ99ではこれを頒布いたします.これをwindows 10 PCにUSB接続するとハイレゾオーディオを聴けるようになります.価格はまだ決めてません.

DDCとは何ですか?
パソコンで音楽鑑賞するときに、パソコンのUSBとDACの間に入れる回路がDDCです.
DDCの先にはDACが置かれ、DACから音声信号が出てきます.
上の写真のBOXにはDDCとDACが入っています.
DDC基板はこれです.SPECは後の方で説明します.

DACはどのICですか?
今回用意するのは2種類です.
  TIのPCM5101A
  ESSのES9038Q2M
PCM5101A基板
ES9038Q2M基板

パソコンのOSはどれに対応していますか?
現在のところwindows10のみです.
windows7やwindows8には対応していません.
他のOSは試していません.

USBデバイスドライバーの対応
当DDCはUSB Audio Class 2.0(UAC2)のみに対応しています.
windows10のUAC2で動作確認済です.
windows10はインストール時にUAC2のドライバが組み込まれます.

設計情報を公開します
後日に(2022年3月までには)設計情報を有料で公開します.
回路図、gerber files、STM32のsource code、プリント基板寸法 などを公開します.
したがいまして、お客様が好みのDACを設計して弊社のDDCに載せて音を出せるようになります.
また、USBやDDCの動作を勉強することも可能です.
わたしのDDC開発ブログをこちらにまとめてあります.

DDCが対応するオーディオSPEC
ステレオ    (5.1chには非対応)
16bit 44.1kHz/48kHz/88.2kHz/96kHz/176.4kHz/192kHz/352.8kHz/384kHz
24bit 44.1kHz/48kHz/88.2kHz/96kHz/176.4kHz/192kHz/352.8kHz/384kHz
32bit 44.1kHz/48kHz/88.2kHz/96kHz/176.4kHz/192kHz/352.8kHz/384kHz
DSD 2.8MHz  (DoPにて)
DSD 5.6MHz  (DoPにて)

注意1:
DSD再生にはDACが対応している必要があります.ES9038Q2MはDSDに対応していますが、PCM5101AはDSDに対応していないのでDSDを再生できません

注意2:
DSD再生はPCのアプリケーションソフトがDoPに対応している必要があります.
動作確認できたのはTuneBrowser4.17.0です.
foobar2000 V1.6のDSD modeでは動きませんでした.
DSD再生はアプリの制約が大きいと感じます.

ACアダプタと3.5mmオーディオケーブルは付属しますか?
付属しませんのでお客様でご用意ください.

通販でも買えますか?
現在のところ通販サイトを立ち上げていませんのでコミケ99での現物売りのみです.
2022年3月までには通販サイトを設ける予定ですので、それまでお待ちいただきたく思います.
通販サイトでは基板単品売りもする予定です.


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以下では詳細な仕様を述べます.

フロントLCDの表示仕様
・DACの品名
・firmware version
・再生中は「PCM 384kHz 32bit」のようにaudio SPECを表示します
・右下のdotは1秒毎に点滅します

リアコネクタ仕様
12V: DAC電源、12VACアダプタを接続します、極性は中プラス
R:     差動Rch出力、3.5mmJACK
RL:   非差動LRch出力、3.5mmJACK
L:     差動Lcm出力、3.5mmJACK
COM: 内部動作モニタ用USB-COM接続端子(3pin)
STM: STM32プログラミング用端子(5pin)
①:    マイクロUSB端子
XIXL: XILINX製CPLDプログラミング端子(6pin)
②:    I2Cを配線してあるが未使用(4pin)

ケース寸法
幅約117mm
奥行き約115mm
高さ約55mm

電源パスコン
DAC基板には10000uFの電解コンデンサを搭載し、電源ノイズの低減を図っています.
DAC ICの電源パスコンは、
  ①100uFセラミックコンデンサ
  ②0.01/0.1/1/10uFセラミックコンデンサを最短距離でパラ接続
とし、コストを抑えつつも電源の高品質化を図っています.

ClockにPLLを使わない、DACを綺麗なClockで駆動する
DACのインターフェースとしてI2Sがポピュラーです.
本DDCも市販のDDCと同様にI2S信号を出力します.
市販のDDCを調査したところ、Clockが汚い(ジッタがある)製品があります.Clockが汚いと音が濁ると考えられます.DACがハイレゾ対応であってもClockが汚くては音質の劣化を招きかねません.
Clockの汚れはPLLでclockを生成していることに起因します.
本DDCでは、Xtal発振の分周ClockでI2Sを駆動しますので、PLLを使いません.ゆえにハイレゾDACの性能を出し切ることが出来ると考えます.

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質問がありましたらこちらまでどうぞ.
まだお答えできない事もあろうかと思いますがよろしくです.
muskeynorm@gmail.com
なお、質問メールはプライバシーに配慮した上で公開させていただく可能性がありますのでご留意ください.

本家プログはこちらです.    平坂久門ただいま失業中